Webマーケティングとブランディングの違いとは

Webマーケティングとブランディングの違いとは

商品を売るための手法としてWebマーケティングとブランディングがあります。どちらとも最終的な目標は商品を売ることであり、意味のちがいが分からない人も中にはいるはず。

ユーザーに宣伝して商品を売ることは同じですが、マーケティングとブランディングには異なる部分もあるのです。Webマーケティングとブランディングの違いについて解説します。

ブランディングとは

ブランディングの語源は英単語の”Burned”であり、対象に対して焼印を押すことが由来。今では企業とユーザー間で商品やサービスに対して共通認識を作るためにブランディング手法が使われます。

印象をユーザーに持たせることで市場でのポジションを確立できて、価値あるものだと認識してもらえるのです。ブランドがなければ価値を伝えにくくなり、商品は売れなくなります。
例えば世間で販売されているスマートフォンにはGalaxyやiPhoneといった10万円を超える商品があります。安いスマホが販売されているのに高いスマホを買うのは、それらに価値があると認識されているから。
「ブランドがあるこの商品には価格なりの価値がある」と思わせることで、高い商品であってもユーザーは購入するのです。今では高級品だけでなく日用品にもブランディングが活用されています。

ブランディングの役割

「価格に見合うだけの価値があれば、ブランディングしなくても売れる」と考える人もいるはず。ブランディングしなくても商品を売ることは可能であり、ブランドがない企業もあります。
企業がわざわざ商品をブランディングするのはユーザーの集客や販売促進において有利になるから。商品を売りたい市場でポジションを確立できて、ユーザーへの認知度が向上します。

街中でカフェを探すのであればドトールやスターバックスといった有名ブランドを思いつきますし、スマホであればiPhoneを思い浮かべる人が多いものです。

ブランドを確立することでユーザーに商品が知れ渡り、宣伝にコストをかけなくてもユーザーを獲得できます。扱う商品が市場の中で独自の価値を提供できるなら、ブランディングする意味はあるのです。

ブランディングのメリット

企業がブランディング活動することで得られるメリットは3つあります。

  • 商品の利益率や売り上げを確保できて、得られる利益が増える
  • 知名度が上がることで取引において優位な立場に立つことができる
  • ライバル企業との差別化ができる

日本では数多くの人がiPhoneを利用していて、appleが得られる利益は莫大なものです。ブランドある商品を売ることで利益率が向上し、長期的な売り上げも確保できます。

商品がユーザーに売れるようになれば知名度も向上し、他企業との取引や交渉で優位に立てられるのも事実。条件が悪い取引であってもブランドという理由で通る場合もあるのです。
ブランドによってライバル企業の商品と差別化できて、シェア率が向上するメリットもあります。ブランドあるiPhoneはAndroidと差別化することで支持を得ているところもあるのです。

ブランディングしていない問題点

企業がブランディング活動をしていない場合、ライバル企業との価格競争に巻き込まれる問題点があります。ブランドのない商品は真似されやすく、価格を下げることでしかユーザーを獲得できないからです。
商品への印象がなければ機能分の価値しかありません。商品がありふれた今では競合他社が真似て商品を製造することが多くあり、ユーザーを得るには価格を下げるしかないのです。

価格競争が始まればコストを削減することが必要になり、効果が分かりにくい宣伝費用が最初に削られます。ユーザーへの宣伝が少なくなれば顧客を獲得しにくくなり、シェア率も低下するのです。
下がったシェア率を回復するためにさらに価格を下げてコストを削減すれば、企業の持続性が弱まるのは明白。ブランディング活動しないことで売上が落ちていく問題があります。

ブランディングとWebマーケティングの違い

ブランディングしていない問題
ユーザーに価値ある商品であると印象付けることがブランディングです。今では多くの企業が商品のブランドを確立するために、インターネットでプロモーション広告を流しています。

商品の宣伝に疎い人から見れば、ネットで商品を宣伝するWebマーケティングもブランディングも似たようなものであると感じるはず。ですがこれらの手法には異なる部分もあります。
ブランディングは商品を分かりやすくすることが目的ですし、Webマーケティングは商品を売ることが目的です。ブランディングとWebマーケティングの違いを詳しく解説します。

Webマーケティングは商品を売ること

Webマーケティングは商品を売ること
企業は販売促進するためにWebサイトを中心にWebマーケティングします。SNSでプロモーション広告を流したりホームページで発信したりして、商品の認知度を高めるのです。

ユーザーは自分が興味ある広告をクリックするから、商品を購入する見込み客だけを集客しやすいのがメリット。世界中からアクセスできるから場所に制限されないのもWebマーケティングの魅力です。

Webマーケティングにはユーザー獲得から販売促進、お店への誘導やブランディングがあります。興味を持ったユーザーにアクセスしてもらい、商品に価値があることを印象付けるのです。
Webマーケティングの中にブランディング活動があり、マーケティング手法としてブランディングは活用されます。企業が商品を売るためにすることがWebマーケティングです。

ブランディングは分かりやすくすること

ブランディングは分かりやすくすること
Webマーケティングの中にブランディングがあり、ターゲットに対して商品の価値を伝えるために企業はブランディングします。商品を売るのではなく、分かりやすくすることがブランディングの目的。

商品を売るために機能や名前を宣伝するだけではブランディングとは言えません。商品を売りたいターゲットに価値を分かりやすく伝えて、ユーザーに印象付けることが必要です。
明確に商品のターゲットを決めていなければ価値を伝えられませんし、商品の印象も薄れます。市場でのポジションとターゲットを決めて商品の価値を宣伝することでブランディングできるのです。

ブランディングの成功事例

商品やサービス、自社をブランディングすることで売り上げを伸ばした企業はいくつもあります。ブランディングを理解するために代表的なブランディングの成功事例を5つ見ていきましょう。

事例1.スターバックス

成功事例.1スターバックスコーヒー
カフェで有名なスターバックスはコーヒーではなく人を主役としてサービスを提供しています。「人々の心を豊かで活力あるものにするために」をミッションとして運営しているのです。
コミュニティを重視して営業することで、ユーザーにスターバックスは雰囲気が良いことを印象付けられます。場所の雰囲気が良ければ何度でも訪れたいカフェとして選ばれるはず。

スターバックスには従業員の教育に80時間以上の教育をしている特徴もあります。コーヒーの知識だけでなくブランドに対する意識を理解してもらうために時間を使っているのです。
しっかりとした従業員の育成によりお店の居心地が改善されて、ユーザーに良いサービスを提供できます。満足度の高いスターバックスは宣伝しなくても、人が入る場所になるのです。

事例2.レッドブル

成功事例.2レッドブル
エナジードリンクとして有名なレッドブルは商品ブランディングによって高い認知度があります。レッドブルは「翼をさずける」をスローガンとして自社商品のイメージを作っているのです。
レッドブルのホームページでは商品をスポーティーに宣伝していますし、テレビのCMでも翼をさずけるメッセージを明確に伝えています。機能性や特徴をあまり宣伝していないのです。

選手を主役としてスポーツイベントのスポンサーを担当しているのもポイント。商品ではなくスポーツ選手をメインとして大会を宣伝することで、レッドブルがわき役である姿勢を持っています。
他のエナジードリンクより高価なレッドブルですが、購入するユーザーがいるのも事実。翼をさずけるイメージによりレッドブルは売上を伸ばしています。

事例3.マツダ

成功事例.3マツダ
日本国内ではシェア率の低いマツダはバブル崩壊後、競合に勝つために値下げをしました。するとマツダ車は価値が大きく下がってしまい、マツダ車を購入した人はマツダ車しか買えない地獄が発生したのです。

マツダは負のスパイラルから抜け出すために、オンリーワンブランドを目指す戦略を選びます。ターゲットを狭くして競合とは差別化した車を提供することで、ブランドを確立しました。
「Be a driver.」をテーマとしたマツダは人を主役として、100人に2人がマツダ車を選ぶ状況を作ろうとしています。ブランディングしなおすことで独自のポジションに立てた事例です。

事例4.シーブリーズ

成功事例.4シーブリーズ
10代の学生が使うイメージがあるシーブリーズはもともと、20から30代の男性が使用することを想定した商品でした。需要の減少や高齢化によりシーブリーズは売れにくくなったのです。

資生堂はシーブリーズを復活させるために10代をターゲットにして、生活の中でつかう商品としてブランディングしました。ポジションを変えただけでシーブリーズの売り上げが8倍まで伸びたのです。

売れ行きが低迷している商品のターゲットを変更してブランディングすることで、利用者が増えて売り上げが伸びる場合もあります。

事例5.ニベア

成功事例.5NIVEA
花王が販売するニベアは「肌がふれあう。ただそれだけで、人は人をあたためることができる。」をメッセージとして伝えています。深い愛のある主張はスキンケア商品として価値あるブランディングとなるのです。
商品にやさしさやあたたかさがあることでニベアに良いイメージを持たせて、ユーザーに感情移入させています。ブランドのために商品を提供することで世の中に残り続けるのです。

まとめ

Webマーケティングは商品を売ることであり、ブランディングは商品をユーザーに分かりやすく伝えることです。最終的な目標は同じですが、ブランディングはマーケティング手法の1つ。
機能性や名前を宣伝したところで、ユーザーに価値あるものと印象付けなければ意味はありません。商品を売りたいマーケターであれば、ブランディングの重要性を理解しておくことを勧めます。