Webマーケティング担当者が最低限知るべきPDCAサイクルとは?

Webマーケティング担当者が最低限知るべきPDCAサイクルとは?

マーケティング部門で働いている人はPDCAという言葉を聞いたことがあるはず。PDCAサイクルはビジネスで目標を達成するのに役立つ戦略です。
設定した目標を施策により達成できているか確認することで、自社サイトやサービスを効果的に改善できるのが特徴。ですが間違った方法でPDCAを回すと改善に失敗する場合もあります。
Webマーケティングを担当する人が知っておくべきPDCAサイクルの流れや目標設定を見ていきましょう。

PDCAサイクルとは

PDCAサイクルは目標を設定して改善し続けることで、業務を効率的にすることを目的とした手法。以下の4つある言葉の頭文字をとってPDCAと呼ばれています。

  • Plan(計画の設定)
  • Do(施策の実行)
  • Check(指標の評価)
  • Action(改善)

目標を決めて実行するだけでなく、ミスした箇所の原因を特定して改善するのがPDCAの特徴。目標を達成してもしなくても改善を繰り返すことで、より良い成果を生み出せます。
何週も繰り返すことで事業の効率や成果を高め続けられるのがPDCAサイクルのメリット。問題点を改善した後にまた目標をたてることで、より良い計画をたてて実行できます。
もともとは品質管理などを改善するために生み出された考え方です。今ではさまざまな分野でPDCAサイクルが活用されていて、Webマーケティングにおいても重視されています。

PDCAが重要である理由

Webマーケティングでは施策を実行しても、効果があるのか分からない場合があります。PDCAによりあらかじめ目標を設定しておくことで、重視する指標を確認して改善できるのがポイント。
例えば商品を宣伝するためにLPを制作してユーザーを集客するとします。PDCAがないと売上は分かってもコンバージョン率や直帰率などの指標が分からず、改善して成果を高めるのが難しいです。

LPを運営するときに目標を決めておき、実行した後に目標を達成できているか確認することで改善点が分かります。目標を達成できていない理由を知ることで、成果を出すための改善点が現れるのです。
PDCAサイクルは改善するたびに目標を修正するため、運営しながら目標を見直して方向性を改善することも可能。Webマーケティングの施策を改善するためにPlanとCheckが重要です。

PDCAサイクルの具体的な流れ

PDCAの概要を理解していても、実際の流れが分からなければPDCAサイクルを回すのは難しいことです。どのように仕事を進めればよいのか、PDCAサイクルの具体的な流れを解説します。

Plan(計画)

Plan(計画)
Webマーケティングをする上で達成したい目標を決めて、目標を達成するためのを指標を決めます。例えばユーザーを集客する目標の場合、サイトへの検索流入やUU数を指標として設定。
目標を決める際には5W1Hに注意して、定量的に表せるように決めましょう。以下の要素に気をつけて目標を決めることで、PDCAサイクルを回せずに失敗することを防げます。

  • 誰がするのか(Who)
  • 何をするのか(What)
  • いつまでにするのか(When)
  • なぜするのか(Why)
  • どこでするのか(Where)
  • どのようにするのか(How)

単純にユーザーを集客するという目標をたてるのではなく、1ヵ月後までにスマホからの検索流入を10%増やすと決めるのが重要。定量的であれば指標を検証して改善しやすくなります。

Do(実行)

Do(実行)
目標や指標を決めてスケジュールを設定したら、次にマーケティング施策を実行します。結果を検証するために実行中はデータを記録しておき、指標を後で確認できるようにしましょう。
計画を実行するうえで重要なのは結果がでなくても、安易に計画を変更しないこと。マーケティング施策によっては効果が出るのに時間がかかる場合もあり、ある程度は様子見することが必要です。
もし何かしらの事情で計画に沿って実行できなかった場合は、計画通りに実行できない原因を特定しましょう。一時的な問題なのか将来にわたる問題なのかによって、計画を見直すと良いですね。

Check(検証)

Check(検証)
マーケティング施策を実行することで得た結果を検証します。記録したデータから参考になる指標を見ることで、施策の実行により目標を達成できているか確認することが重要です。
ポイントは個人的な判断で結果の良し悪しを決めるのではなく、数字を見て客観的に判断すること。データを記録していないと客観的に判断できず、検証しにくくなるので注意しましょう。
指標の数値が良くなったとしても、それに満足するのではなく原因を特定することが重要。たまたま外的要因と施策の効果が重なって目標を達成できてしまう可能性もあります。
単純にデータを見るのではなく、なぜ指標の結果が現れたのか原因を調べることが検証のコツ。原因や結果につながる経路などの要素を含めて施策を評価しましょう。

Act(改善)

Act(改善)
検証が完了したら問題点や改善点が出てくるので、そこから計画や施策の改善案を作ります。マーケティングの計画を続けるかどうかも改善で判断し、次の計画をたてるために方針を決定。
成果をより高めるためには適切な改善案を選ぶことが重要であり、改善案の良し悪しを判断するには検証結果が重要です。評価が悪い方法で改善しても成果が良くなる可能性は少なくなります。
例えば施策の実行期間にユーザーのアクセス数が増えても、増えた流入元によって改善点は変わるもの。広告流入が増えても検索流入が減っていれば、SEOやコンテンツの更新が改善点として挙げられます。
PDCAサイクルを回すために次の計画をたてれる改善案を作成しましょう。事業で改善できないことを改善案として設定してしまうと、次の目標を設定するのが難しくなります。

PDCAの重要なPlan-計画的な目標設定

PDCAサイクルで重要なのは適切な目標を設定して、改善し続けることです。目標に問題があると検証すべきデータを間違えてしまい、適切な改善案を作るのが難しくなります。
例えばランディングページからの売上増加を狙う場合、仮説を立てて達成すべき目標や指標を決定。ユーザーから商品を購入してもらうには、以下のような仮説を立てれます。

  • プロモーション広告を流すことでコンバージョン数が増える
  • SEO対策した自社サイトからLPに繋げれば、コンバージョン数は増える

後はSNSからの集客数やコンバージョン率、自社サイトからのクリック率などを指標として決めることで適切な目標を設定できます。
実際にマーケティング施策を実行した時に指標を記録することで、検証時に問題点が分かるものです。改善すべきポイントを見つけて施策を修正することで、成果を高め続けられます。
「分野ごとに適したPDCAサイクルを知りたい」と思う人もいるはず。メディアによって異なるPDCAの具体的な考え方を解説します。

PDCAの具体的な考え方 – サイト編

自社サイトを運営する目的は商品の宣伝や広告収益の獲得などがあります。目的を達成するためにはユーザーを集客することが必要であり、集客するための目標や指標をまず設定するのです。
検索流入を増やす場合はPV数や直帰率だけでなく、コンテンツの更新数も指標になります。目標を達成するために改善すべきことであれば、どれでも指標として設定することが可能。
目標を決める時はどのようなユーザーを集客するかを決めておくことも重要です。ターゲットを決めることで提供すべきコンテンツが分かり、適切なサイト運営をし続けられます。
目標や指標を決めた後は施策を実行しながらデータを検証し、問題なく流入を増やせているか確認しましょう。集客できていない場合は改善して計画を見直すことが重要です。

PDCAの具体的な考え方 – SNS編

企業がSNSを運営する目的は認知度の向上や商品の宣伝などです。より多くのユーザーから見られるにはフォロワー数やシェアの増加が必須であり、拡散されるためにコンテンツを配信することが重要。
指標としていいね数やフォロワー数を決めておき、ユーザーが求めるコンテンツを提供しましょう。シェア率を高めるためにバイラルコンテンツを発信することもオススメです。
コンテンツを発信した後は、指標を検証して成果が上がっているか確認します。もしシェア率が伸び悩んでいるのであれば、コンテンツを見直したりキャンペーン施策を打ち出したりして改善しましょう。

PDCAの具体的な考え方 – メールマーケティング編

企業がメールを顧客に送信する目的は商品の宣伝や認知を維持などです。目的のために見るべき指標はメールの開封率やリンクのクリック率であり、メールを配信しながら検証します。
メールを配信してもユーザーが読まなければ意味はありません。検証して開封率が10%を下回っている場合はタイトルや見出しを改善して、読みたくなるメールを作成しましょう。
リンクのクリック率が悪い場合はユーザーが読みたくなるコンテンツを作成して、メールの本文にリンクを貼ることで改善できます。数値が悪い指標から問題点を見つけて改善しましょう。

メールマーケティングの記事は以前詳細に解説していますので、ぜひご参考ください。
メールマーケティングの種類、分析指標などについてのまとめ メールマーケティングの種類、分析指標などについてのまとめ

PDCAで失敗しないためには?

正しくPDCAサイクルを回すことで成果を高めることができ、間違った方法でPDCAを実行すると失敗しやすくなります。PDCAで失敗しないために2つのポイントを見ておきましょう。

プロセスを守って繰り返す

Webマーケティングを担当する人の中には計画を実行して検証しない場合があります。集めたデータから改善点を見つけなければ、成果が上がらない原因が分からずマーケティング効果が低くなるものです。
計画を立てて実行するだけでなく、検証して改善点を見つけ出すことが重要です。適切なスケジュールでPDCAサイクルを回して、より良い成果を出すために施策を実行しましょう。

高すぎる目標を作らない

高すぎる目標は実行するハードルを高めてしまい、結果的に計画通りに実行できなくなる場合が多くあります。結果として計画をたてる意味がなくなり、PDCAが成り立たなくなるのです。
PDCAサイクルを回し続けるために、施策を実行することで達成できる目標を作成しましょう。

まとめ

目標をあらかじめ決めて施策を実行することで、成果を高めるために改善し続けられるのがPDCAサイクルです。定量的な目標を決めておくことで、問題点や施策を適切に改善できます。
適切な目標を設定して順序を守りながらPDCAを進めることが失敗しないためのコツです。Webマーケティングで結果を出すためにPDCAサイクルを活用してみることを勧めます。

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